メーカー : ウエスタンアームズ
種類 : ガス・ブローバック
定価 : 38000円
全長 : 183mm
重量 : 729g
装弾数 : 19+1発
ハリウッド・ガンアクション映画の金字塔として今も語り継がれるマイケル・マン監督の代表作「ヒート」。クライマックスの12分間にも及ぶ銃撃戦シーケンスは、実際にロサンゼルスのオフィス街を週末丸ごと封鎖して、現在では考えられない大規模なロケ撮影を敢行。 1テイクごとに800~1,000発のブランク(空砲)を消費したといわれ、徹底して追及されたリアリズムは今も語り草になっています。本作は当時あぶらの乗り切っていたアル・パチーノとロバート・デ・ニーロというハリウッド2大スター初の本格共演作としても注目を集めました。プロのギャングであるニールを演じたデ・ニーロは実戦的ダブルアクションオートを使用していたのに対して、たたき上げの刑事であるヴィンセント・ハナを演ずるパチーノはアイボリーのグリップをあしらった.45オートという、郷愁を誘うチョイスがキャラクターの対比にもつながっており印象的でした。そのパチーノが使用したモデルは、コルト社がMkⅣシリーズ80のバリエーションとしてミリタリーテイストを意識してリリースした「M1991A1」のコンパクトバージョンです。これはガバメントのフレームを切り詰めて軽量小型化したサブコンパクトキャリーガンの元祖として、1985年に発表されたオフィサーズACPのコスメティックチェンジモデルに相当します。現在ディフェンダーを代表とする各社のサブコンパクト1911に見られる3ンチサイズとは異なり、3.5インチバレルとショートフレームを組み合わせた独特なフォーマットでデザインされているのが特徴です。
WAでは各部にオフィサーズシリーズの専用パーツを導入して、この「コルトM1991A1コンパクト」をリアルにモデルアップ。多くの3インチサイズのサブコンパクト1911は、スライド内側のロッキングラグとの寸法的兼ね合いからブッシングレス構造を採用しており、スライド閉鎖時にブルバレルの外周でバレルを固定していますが、オフィサーズシリーズはコルト社伝統のバレルブッシングが使用できるギリギリの寸法である3.5インチバレルを採用することで、ガバメントをそのままダウンサイジングしたかのようなデザインを色濃く残しています。バレルブッシングはガバメントの短銃身モデルであるコマンダー系統よりも更に短く設計されており、円錐形状のセミ・コーンバレルに合わせて銃身の通る穴の直径が拡大された特殊なものとなっています。専用のスライドとフレームは重量感・質感共に定評あるカーボンブラックヘビーウエイト材を使用し、劇中プロップガン仕様のシリアルナンバーも含めて忠実に再現されています。スライド上には3ポイントホワイトドット仕様のハイブレードフロント&リアサイトを搭載するほか、フレーム側はロングトリガーにコマンダーハンマー、それに準じたダックテイルと称されるロングタイプのグリップセフティを採用し、近代的にアップデートされたガバメントのデザインを踏襲しています。実銃のM1991A1は、その名称からも連想できるようにM1911A1(軍用ガバメント)のリメイクとして企画された背景があり、表面は軍用モデルを彷彿とさせる黒色パーカライジング仕上を採用していました。 そこで今回の「ヒート・カスタム」は、スライド&フレームをタフな質感のツヤ消し焼付塗装で仕上たマットブラックフィニッシュとして製作。