メーカー : ウエスタンアームズ
種類 : ガス・ブローバック
定価 : 49000円
全長 : 220mm
重量 : 909g
装弾数 : 21+1発
昭和の時代ガンナッツのバイブルであった、国際出版発行「月刊Gun」誌1981年10月号で紹介された、この異形ともいえるガバメントカスタムは、本来ボブチャウ氏が得意とする射撃競技用ではなく、氏の45オートに関する知識を注ぎ込んだ完全なるファイティング(実戦)用のフォーティーファイブとして製作されています。「本当に戦うとき、どんな銃が良いのかを追求した」と氏は語り、常に身に着けてキャリーし、必要時にクイックドロウして使用することを念頭にしたコンセプトは、そのエッジと言うエッジを全て削り落としたフォルムから、如実にうかがい知ることができます。コルトMkⅣのフレームに、軍用ナショナルマッチのスライドとバレルを組み合わせて、ほぼワンオフのカスタムメイドで製作されたといわれる実物のボブチャウSpl.は、手が加えられていない場所を探すことが困難と思われるほど情報量に富んだ唯一無二のスタイルが魅力です。WAでは1つ1つのパーツを機械加工とハンドワークを駆使して再現し、ボブチャウ氏の遺したマスターピースをマグナ・ブローバックモデルの最高峰として蘇えらせました。スライドとフレームには重量感・質感共に定評のあるカーボンブラック・ヘビーウエイト材の特性を活かしたガンブラック・フィニッシュを採用。傾斜したコッキングセレーションにベースとなった軍用ナショナルマッチのディティールを残す程度で、原形をとどめないまで削り込まれたスライドは専用の金型を製作し再現されています。グリップ部分のフロントストラップとトリガーガード前面に設けられた滑り止めのステッピング(またはスティップリング)は、ボブチャウSplを印象付けるフレーム側の大きなポイントですが、こちらも専用パーツを製作することでその猛々しいフォルムを再現しています。ローズウッド材で新たに製作したグリップパネルは、全面に整然とチェッカリングが刻み込まれた伝統のフルチェッカー仕様。スナッグフリーに加工されたマークⅣのハンマーや、A.D.スウェンソンのアンビデクストラスセフティのほか、徹底してエッジが落とされたスライドストップは、分解時に操作する右側面の軸の出っ張りが落とされている点も注目していただきたいポイントです。また、IPSC(International Practical Shooting Confederation)競技用にアップデートが図られたアジャストスクリューを内蔵したロングトリガーと、ワイドグリップセフティ、ステッピングドストレートハウジングを搭載し、現存する実物の「バージョン1.5」と称されるスタイルを網羅しています。そして、ボブチャウSpl.の相棒として知られるベルトクリップも標準装備。